2017年5月30日火曜日

【紀南を遊ぶ旅1日目-後編-】オラこんな道いやだ(尾鷲~那智勝浦)

前回までのあらすじ

学部3年を前に、残された時間の少なさに気づいたイノウエ。
春休みのうちに遊んでおかなければ...ということで、本州最南端の町串本に行き、そこでイノウエのもう一つの趣味である釣りを満喫する計画が出来上がったのでした。

1日目前編は津を出発するのが早すぎて、時間つぶしのために難所である矢ノ川峠を避ける迂回ルートを選択する話でした。(今思うとあのタイトルは完全にフラグでしたね...)

 


ということで、1日目後編は迂回ルートからゴールである那智勝浦を目指す話です。

それでは続きをどうぞ⇒⇒⇒


迂回ルートである311号線に入るといきなり10%程の坂が待ち構えていましたが、そんなことは織り込み済みです。
最近ではルートラボやストリートビューといった便利なサービスを利用して、事前に遠く離れた道の状況が手に取るように知ることができるんです。

 
僕は一度通った道はわりと覚える方なのですが、ストリートビューはこのタイプの人間に絶大な効果があって、疑似的に道を「通る」ことで右左折する交差点の風景やその直前の目印などを予習することができます。

僕もしょっちゅうお世話になります。どれだけ助けられたことか...

 
だがしかし

サービスの方がいくら優秀でも、それを使う人間の詰めが甘ければ猫に小判、豚に真珠、馬の耳に念仏、イノウエにストリートビューです。

最初の大きな登りだけ見て、それ以降のアップダウンを過小評価していました。

 

一つ目の登りを終えたぼく
「あれ?けっこう短い?余裕じゃね?」

 
下りきったぼく
「海めっちゃきれい。最高。こっち来て良かった」

 
二つ目の登りを上るぼく
「おッ?こいつもなかなかやるなぁ」

 
下りきったぼく
「ちょっと休も...うわめっちゃ魚おるやん!」


次の登りを上るぼく
...まだ登んの?」

 
下りきったぼく
「これちょっとヤバいんとちゃう」

 
次の登りを(
「もう許して」

 
下りき(
せっかく稼いだ標高を

 
次の登(
「」

 
以下繰り返しです

一部の人にしか伝わらないのが残念ですが、「パールロードを縦横比そのままに拡大した」ような道でした。

 

無慈悲でした。

 

いくら登りが好きとはいえ、100km以上走って来た身に急勾配の波状攻撃はこたえました...

補給をしようにも自販機無ェ、売店無ェ、コンビニなんざあるわけ無ェ状態の集落がほとんどです。かろうじて見つけた自販機で糖分補給と脂肪燃焼を狙って微糖コーヒーを買いました。自前の脂肪までフル稼働させないと本当に動けなくなりそうだったので…(;´Д`)

 
ようやくゴールが近づき、どこまで続くとも知れぬワインディングの先に七里御浜の一直線の海岸線が見えたときには涙が出そうになりました。 ツラカッター

 (帰ってから調べて数キロ増える程度だと思っていた迂回ルートが実は20km以上増えていたことを知りました。そりゃしんどいよ...)

ただ、絶景の連続なのは間違いないのでエンジン付きの乗り物をお持ちの方やドМの方は自己責任で行ってみてもいいかもしれませんね (*´з`)



 

さて、311号線を抜けてすぐの「鬼ヶ城」という、様々な奇岩が見られる景勝地(世界遺産)に立ち寄ったものの、脚が震え、呼吸も浅くなった状態で廻ったため写真が2枚しかありません。


 
というよりも、よほど疲れていたのか同じような写真を何枚も撮ってました

 

イノウエのよく分からない写真では伝わりませんが、実際には圧巻の風景が広がっていたので近くを通るときはぜひ行ってみてください。夫婦岩より全然スゴかった

 
フラフラしているうちにいい時間になっていたので出発します。

明らかにエネルギー切れだったので土産物店をのぞいてみましたが、当然のことながら補給になるようなものは置いてませんでした。

 
熊野から新宮までは七里御浜という長い長い砂浜が続いていて、20kmほど浜沿いの平坦な道を進みます。

 
正直ここまで来ればもうこっちのもんです。

 
途中、スーパーで補給をします。
甘いものに飢えていたので、スイスロールと紙パックのオレンジジュース(500ml)、ポカリを購入。

ポカリはボトルに補充し、それ以外はその場で流し込みました。

(※イメージ)

 
いやぁ補給って偉大ですねー(平坦な道も偉大)

巡航速度が一気に30km/h台に戻りました。

 

若干道を間違えてバイパスに迷い込んだりしたものの、問題なく新宮に着きました。

 和歌山ですよ和歌山!

ゴールが近いとわかれば気分はもうウイニングランです。

 
テンションは上がり、アドレナリンがガンガン放出され、なんでもない桜を撮ったりニヤニヤしたりしながら勝浦までの10km弱を走ります。

 

実習の時に見た記憶のある道に入るといよいよワクワクしてきます。

ちょうど夕焼けの勝浦港にゴールしました。

 

このときの達成感と満足感は今でも鮮明に覚えています。

 
旅の疲れを癒すため、320円で入れる天然温泉「公衆浴場はまゆ」さんに行きました。

アットホームな雰囲気の銭湯で、とっても良かったですよ(∩´∀`)

 

温泉の後はお待ちかねの夕食です。せっかくなのでイルカの刺身なんか食べたかったのですが、残念ながら財務大臣の反対により却下されました

お店選びは難航しましたが、結局「まぐろ三昧 那智」さんで「まぐろづくし定食」をいただくことにしました。

 
名前のとおり、まさにまぐろづくしで、お造りやカツ、角煮などを堪能することができました。

 
那智勝浦は生マグロの水揚げで有名な町で、たくさんの飲食店がしのぎを削っています。
ただ、飲食店ではどうしても観光地価格になってしまいがちです。

そんなときにオススメなのが無人販売所。新鮮な切り身が地元ならではの安値で売られていました。人気の店はすぐに売り切れてしまうみたいですよ

 

夕食の後は勝浦港で釣りです。

一ヶ月前の実習の時、痛恨のミスで釣り逃がした魚を狙いに行きました(基本的になわばりに居着く魚なので同じ場所にいる)が、ウンともスンともいいません。

諦めて場所を変えました。
すると...
 
コツンッ
(お?)
ゴンゴンッ
(!)
(きてる!)
ゴゴゴ ギュイーーン
キターーー!)織田裕二





 
カサゴちゃんです

サイズは小ぶりのものが多かったですが、10匹くらいが楽しませてくれました。

 
というわけで、1日中遊び疲れたイノウエはあらかじめ目をつけていた海岸に移動し、そこで野宿しましたとさ。寒かったような気がする

(つづく)



走行データ
実施日2017年4月4日
今日のお天気はれ☀
目的地那智勝浦
参加人数1名
走行時間9時間11分18秒
平均時速22.6km/h
今日の移動距離207.2km
 


 【追記】後日、なんとなく気になったのでライド中の摂取カロリーを計算してみました。

 

多少の誤差はあるかもしれませんがおおむねこんな感じでしょうか。
(知識がないので「へー」という感想しか生まれなかった)

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