2017年6月13日火曜日

【紀南を遊ぶ旅2日目-後編-】おさかなのはなし(串本海中公園~串本港)


前回までのあらすじ

 
学部3年を前に、残された時間の少なさに気づいたイノウエ。

春休みのうちに遊んでおかなければ...ということで、本州最南端の町串本に行き、そこでイノウエのもう一つの趣味である釣りを満喫する計画が出来上がったのでした。

 
2日目前編は那智の滝から本州最南端の地である潮岬へ向かう話でした。

数人のおっちゃんと親交を深めたイノウエは、パンクのトラブルに見舞われながらも無事潮岬にたどり着き、石碑の前でバイクを高々と掲げたのでした。

ということで後編は串本海中公園やその周辺の港で、串本の海を満喫する話です。



※ご注意:これ以降、この投稿に自転車が登場することはほぼありません。予めご了承下さい。 読んでくれたら嬉しいな

それでは続きをどうぞ⇒⇒⇒


いい具合にお腹もすいてきたので串本海中公園へ向かうことにしました。

追い風基調だと10kmほどの道のりはあっという間です。

 アッ 

はい到着です手抜き

 
串本海中公園は水族館、海中展望台、観光船(グラスボート)、ダイビングパーク、研究所といった串本の海を総合的に楽しむ複合施設です。だそうです。知らなかった

 
公園内のレストランで昼食をとり、水族館と海中展望台に行きました。

県内の某水族館でのインターン経験を持つイノウエ、水族館には少しうるさいです。
読者さん目線の評価とズレるといけないのであえてここでは何も書きません。
 
海中展望台は文句なしで良かったです!施設自体の面積は水族館よりずっと狭いですが、滞在時間はいい勝負だったんじゃないでしょうか。

海中展望台から見えた魚たちをちょっとご紹介

 
 まず目に入るのは小魚たちの群れ
おそらくキビナゴです

 

それを狙って大型のアオリイカも
奥にいるのは常連のメジナたちです

 

これはブダイのオスで、

 
 
こっちがメスです

 

海藻を食べて藻場を消滅させちゃうヤツ、アイゴ

 

あまりの不味さに猫も食わないと言われるタカノハダイ

 

ひときわ鮮やかなのはブチススキベラ

 

近くにはクマノミもいます(左やや下)

 
このほかにも、ここでは紹介しきれないほどたくさんの種類の魚を見ることができました。

個人的にオススメのスポットです。


さて、見て楽しんだあとは釣って楽しむ番です。
ひとまず拠点とすることになるであろう串本港へ向かうことにしました。

2時間前に通った道のりを引き返し、ココロ躍らせながら海をのぞき込むと

 

2匹いるけどわかるかな

コロッケサイズ(釣り業界ではなぜかこう呼ぶ)のアオリイカちゃんです。

 

角野卓造じゃねぇよ!


さすがは串本、海の豊かさが違います。

釣りをしているおっちゃんに話を聞くと、夕方にアジが釣れるとのこと。

今回は、僕が釣りにのめりこむきっかけとなったアジ・カワハギをメインターゲットとして来ているのでうれしい情報です。


そんなわけで近くの釣りエサ屋さんにエサを買いに行きます。

店主のおっちゃんに話を聞くとカワハギは串本港よりも潮岬周辺の岩礁帯のほうがよく釣れるそう。一瞬、またあの坂を上るのかと思いましたがカワハギのためなら火の中水の中です。いや、火の中にカワハギはいないか


釣り道具を背負って潮岬のとある漁港まで走ります。


漁港には誰もいませんでした。貸し切りです。


 
防波堤から海をのぞき込むと、目を疑うようなものが見えました。
 
ナマコです。
 
ただのナマコなら驚いたりしないのですが、そいつらはサイズがケタ違いでした。40cmはあろうかという極太のやつが何本も転がっています。思わぬところで串本のポテンシャルを見せつけられることになりました。
 
え?写真を見せろ?
早く釣りがしたくてウズウズしているイノウエに写真を期待するのは残念ですが無駄です。(ごめんなさい)
 
その代わりと言ってはなんですがコチラをどうぞ。
 

その奇抜なネーミングで有名なエクレアナマコです。
 

 
終わりです。



エサ屋のおっちゃんから教わった通りにテトラポッドから沖に向かって軽く仕掛けを投げて待ちます。しばらく待っても反応がないのでカワハギの竿をほったらかしにして、テトラの隙間を狙う穴釣りをすることにしました。


が、この漁港のテトラはとにかくデカい!普通の大きさのテトラならスイスイ歩けるのですが、ここのテトラは体全体を駆使しないと進めないほどの大きさでした。(無理はしていません)


 

必死にテトラを渡り歩きながらチラッとカワハギの竿の方を見ると


 

なんと!竿先が!!激しく暴れているではありませんか!!!

光の速さで竿のところまで戻ります。こういう時は火事場の馬鹿力というか、あれほど苦労して移動していたテトラをスイスイと戻ることができました。

 
竿を持つと、魚はすでに疲れ切っていたのか手応えはあまり感じませんでした。
リールを巻くとズッシリとした重みが手元に伝わってきます。

 
そして波間から姿を現したのは

 










 
 
 
 
!!!
 
(;゚Д゚)!!!
 
デカい!!!
 

写真では大きさが伝わりにくいですが、間違いなく25cmオーバーです。(帰ってから測ると27cmありました。)
 

そもそも大阪湾以外でカワハギ釣りをしたことのなかった僕は20cm以上のカワハギを見たことがありません。

 
もうね、嬉しすぎて理性が壊れました。

誰もいない漁港で えっ?えっ? とか マジかー とかひとしきり騒いだりニヤニヤしたりしたのち、テトラに座って放心状態で海を眺めてました。

 
この一匹で満足してしまい、その後はちょっとだけ続けてすぐに串本港へ引き返しました。

 
串本港に帰ってからは夜の部です。

が、

あまりにも釣れなくて何をしていたのかほとんど覚えてません
 
記憶に残っているのは見えるイカに向かってひたすらエギ(イカ用のルアー)を投げ続けていたことと、「アジ1匹」というあまりにも残念な釣果だけです。

ちなみに(この記事自体が「ちなみに」みたいなもんですが)イカを意味する英単語は2つあるそうです。

一つはスルメイカやヤリイカなどのすらっとしたイカを意味する”squid”、もう一つはコブシメやカミナリイカなど、コウイカの仲間に分類されるイカを意味する”cuttlefish”です。

 

で、僕は授業でこのことを聞いたとき、わかりやすいようにノートにイラストを描いてみたのですが

 

(ん?何かに似てる


 
(これって

 
 
()



そろそろ怒られそうなのでこのあたりにしておきます。



そんなわけで徹夜釣りを諦めたイノウエは、翌朝の健闘を誓って串本港近くの公園で二度目の野宿をしたのでした。(カユかったような気がする)

(つづく)

走行データ
実施日2016年4月5日
今日のお天気はれ☀
目的地串本海中公園
参加人数1名
走行時間3時間25分29秒
平均時速22.2km/h
今日の移動距離75.8km


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

かっこいいです