2017年6月20日火曜日

【紀南を遊ぶ旅3日目】終わり美味ければすべてよし(串本港~おうち)

前回までのあらすじ

学部3年を前に、残された時間の少なさに気づいたイノウエ。

春休みのうちに遊んでおかなければ...ということで、本州最南端の町串本に行き、そこでイノウエのもう一つの趣味である釣りを満喫する計画が出来上がったのでした。

2日目後編は串本海中公園で海を「見て」楽しんだ後、周辺の海で「釣って」楽しむ話でした。

潮岬でモンスター級(当社比)のカワハギを釣りあげて調子に乗ったイノウエは、串本港で夜釣りを楽しみ(楽しかったとは言っていない)二度目の野宿を敢行したのでした。
 

 

ということで行程最終日である3日目は朝マヅメに少し釣りをした後、下宿に帰って美味しくいただく話です。

それでは出発です⇒⇒⇒


目覚ましをセットしたのは日の出のおよそ30分前、4時半ごろでした。

まだ暗いなかゴソゴソと起き出し、寝袋・マットを片付けます。

 
釣り場からそう遠くない場所で野宿していたので、自転車は使わずに歩いて釣り場まで行きました。

アジ目当てでサビキ釣りの仕掛けを底まで落としてみます。が、やはり少し投げないと魚がいないのか、全く反応がありません。

諦めてウキをつけた仕掛けに替えようとしたそのとき...

 

 

ブルブルッ

 
竿を持つ手元に、懐かしい感触が伝わってきました。お目当ての魚、アジのアタリ(魚信)です。

やはりこの瞬間が一番興奮しますね。特に1匹目は「ボウズ(1匹も釣れないこと)じゃない」「少なくともそこに魚がいる」という安堵感が加わり、なおさらです。

 
リールを巻くと15センチほどのアジがお腹をキラキラ光らせながら上がってきました。
急いで保冷バッグに入れ、すぐにエサを替えて再び仕掛けを沈めます。

 
アジは群れで回遊している魚なので、1匹釣れるということはその周りに仲間がたくさんいるということです。群れが行ってしまわないように、撒きエサを切らしてはいけません。

 
その後もセオリー通り数匹が立て続けに釣れました。

しかし

ダブル(一度に2匹釣れること)が来た時点で、油断してしまいました...

安定して釣れ始めたのでアジを他の釣りの活きエサにしようと、あろうことか水汲みバケツに海水を汲みに行ったのです。

当然、水を汲んでいる時はエサが切れている状態です。

その間、およそ1分。

 
アジが釣れることはもうありませんでした。

 
後悔と失望の中、淡い期待を抱いて他の場所で釣ってみましたが、もはや魚の反応は全くありません。

 
移動です。


前の日にエサ屋のおっちゃんに教えてもらった、紀伊大島のポイントへ向かうことにしました。

野宿していた場所に戻り、移動の準備をしていると...

 

ポツリ   ポツリ   ポツリ  ポツリ ポツ ポツポツ サーーーー

(;゚Д゚) 、嘘やろ...

なんでや。出発前に見た天気予報では3日間とも晴れやったはずや。

急いで雨雲レーダーを確認しますが、昼前まで止みそうにありません。

 
夕飯時に間に合うギリギリの列車(それでも12:43串本発→19:40最寄駅着)まで粘ろうと思っていたのですが、何しろ最小限の荷物で来ていたため十分な雨具がありません。

潔く撤退することにしました。

 
屋根を求めて急いで串本駅を目指します。途中のコンビニで魚を冷やす氷とオニギリを買い、ずぶ濡れになりかけながら駅に駆け込みました。

 
電車まであまり時間がなかったので、急いで自転車を分解して今話題の輪行袋に入れ、切符を買いに行きます。

と、ここでアクシデント発生。
残金が運賃に数百円足りないことが判明しました。

最寄りのATMは道を挟んだ向かいのコンビニです
残り時間を見るとかなり微妙な感じ。

幸運なことに雨は小降りになっていたので小走りでコンビニまで行きます。

お金を下ろしてさあ戻ろうと外へ出ると...

 
イノウエ「これは!間に合うんとちゃうか!!」

雨「土砂降りやで

イノウエ「」


次の電車まではおよそ1時間半。お土産買ったりして時間をつぶしてましたが、まー暇でしたね。はい。

 
1時間半後、ようやく来た電車に乗り込みます。

JRの線路はほぼ僕が走ってきたコースに沿って伸びているため、車窓から見える景色は見覚えのあるものばかり。

走ってきたのは昨日・一昨日のはずなのに、なんだか遠い昔のことのような気がして不思議な感じです。

 

そんな時間がながーーく続いて(どれくらい長かったかというと、radikoのタイムフリー機能でオール〇イトニッポンがまるまる3本聞けるくらい)津に着いたときにはもう夕方になっていました。


下宿に戻ったらいよいよ釣果祭です。

 
まずは鮮度の落ちやすいアジから。

 
三枚おろしにして、皮を引きます

この時点で少し生臭さを感じたので、ショウガを使って臭いを消すことにしました。
 

 
続いて本日の主役カワハギ。

名前の通りとても簡単に皮が剥げる魚です。
せっかくこの大きさなので刺身なんかで食べたいですね

 
他魚種と比べて大ぶりな肝

 
カワハギを語る時に外せないのがこの肝です。冬場にかけてパンパンに大きくなるこの肝。

あまり市場に出回らない魚で、売られているものも内蔵を取り除く下処理がされているものが多く、これを味わえるのは釣り人の特権です。

 

 
いざ実食



アジは臭みを取り除くためショウガと一緒に漬け丼にしました。

 


1匹は味噌とショウガと叩いてなめろうに。

 

いやぁ美味いですねぇーー

これだけでも満足なんですが...

 

 

デーン

カワハギのお造り ~肝醤油を添えて~
ぐるナイ風

 

(-`ω-) パクッ モグモグモグモ...
 
(;´Д`) アッアッ
 
(ノД`)・゜・。 美味いよぅ


まあ美味しくないわけがないんですが。

肝醤油というものを生まれて初めて食したわけですが、アレは反則ですね

 


肝醤油に使わなかった部分の肝は、翌日アラと一緒に煮付けにしていただきました。

 


三枚おろしにしたアジの中骨は電子レンジで骨せんべいに。
最後まで美味しくいただくことができました。
 

 
 




と、いうわけで3日間の「紀南を遊ぶ旅」もおしまいです。

波乱万丈で様々なトラブルにも見舞われましたが、こうして良い形で終えることができました。

明日から本格的な梅雨になろうという日にこれを書いていますが、今ではもう2ヶ月以上前の話になる旅でも目にした光景はハッキリと覚えています。

 
自分にとって初めての一人旅でした。

3日間という行程は決して長いものではないかもしれませんが、この「3日間」は確実に72時間以上のものを与えてくれたと思っています。

 
0日目でもすこしお話ししましたが、ブログという形にするのも今回が初めてでした。

実際に走っているときはブログにするなんて全く思っていなかったですし、帰ってきてからもまさか2ヶ月後に投稿することになるとは思っていませんでした。

そのため、要所要所で写真が全くなかったり、同じ写真の使いまわしをしたりすることになってしまいましたが、このような事情ですので大目に見ていただければ幸いです。

 
最後になりましたが、自転車の話題が消え去っても、駄文が続いても最後まで読んで下さってありがとうございました。

またこのブログでお会いできるのを楽しみにしています。

 

長文・駄文失礼いたしました。

井上 和樹



走行データ
実施日2017年4月6日
今日のお天気雨☔
目的地串本駅
参加人数1名
走行時間3分
平均時速
今日の移動距離500m
 

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